アプリマーケティングで、ダウンロードと利用率を爆増!選ばれるアプリって?
アプリマーケティングはアプリを活用して販促をする企業・店舗では必須です。しかしアプリマーケティングの定義は広く、どこから施策に手を付けてよいのか分からない方もいらっしゃるでしょう。
総合的にアプリマーケティングを考えて状況に応じて実行することで、そうでない場合よりもより大きな効果が得られます。
この記事ではアプリマーケティングの概要や実際の施策事例、そして使うべき指標などを解説します。
アプリマーケティングとは?利用者の最大化
まずはアプリマーケティングの概要を解説していきます。
アプリマーケティングとは
アプリマーケティングとは、「アプリを使った目標達成を実現するための一連のマーケティング手法」を指します。
たとえばアプリのダウンロード促進を実現することもアプリマーケティングの一環です。またそれだけでなくアプリを通じての自社ブランド力向上や売上成長などもアプリマーケティングに含まれます。アプリを使った施策はすべてアプリマーケティングの対象になります
アプリマーケティングを成功させるためには、データに基づいた施策の提案や課題の洗い出し、施策パフォーマンスの測定などが重要です。そのため事前に指標を設定した上で計測を行い、改善を繰り返していけるかがポイントになってきます。詳しい指標の種類等については後ほど解説します。
実店舗でのアプリを使ったマーケティングについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。
アプリマーケティングが欠かせなくなる理由
現代においてアプリマーケティングが欠かせなくなっているのは、次のような理由があるからです。
スマホの普及率にともないアプリの重要性が高まった
スマホは総務省のデータによるとすでに固定電話の普及率を超えており、インフラとして機能しています。インフラとして機能しているスマホを構成する重要な要素が、アプリです。
スマホ用に最適化されて配信されているアプリは、
- ニュース
- SNS
- EC
- ゲーム
といったようにさまざまな種類に分かれており、ユーザーは都度アプリを使い分けながら生活しています。今や私たちの生活にとってアプリは欠かせないものとなってきました。
そうした中で、自社アプリを公開して想定ユーザーに使ってもらうことができれば、大きな販促効果が見込めます。
今ではアプリプラットフォームの普及による制作コスト低廉化の影響もあり、中小規模の企業や店舗でもアプリを活用してマーケティングに利用する事例も増えてきました。
アプリ市場の競争が激しくなった
中小規模の店舗も気軽にアプリを制作できるようになった結果、アプリ市場の競争は激化しています。いろいろな店舗が独自の自社アプリを制作して公開しているので、単に自店舗でもアプリを公開するだけでは埋もれて見つからないリスクも出てきました。
自社のアプリが他社のアプリよりもユーザーに認知され、選ばれる存在となるには差別化の方法や宣伝方法の工夫などを行う必要があります。
そのために事前に計画立てて施策を実行して効果を計測する、アプリマーケティングが必要不可欠です。
さらにリピーター獲得に関しても、複数いる競合へとお客様が移ってしまわないように囲い込みを工夫する必要があります。リピーター獲得を行うにもデータを基に情報発信のタイミングや発信内容などを調整するマーケティングが必要です。
アプリマーケティングの方法とは
続いては、アプリマーケティングの手法事例についてご紹介します。
ASO対策(アプリストア最適化)
アプリを認知してもらいダウンロードまでこぎつけるためには、アプリを配信するアプリストアでの施策が欠かせません。アプリストアでの最適化に伴う対策をASO対策と呼びますが、SEO対策と同じように時間を掛けてじっくりと調整・実行していく必要性があります。
ASO対策の事例としては、
- アプリキーワードの数や種類を検索ボリューム等も比較しながら調整する
- アプリアイコンやスクリーンショットの内容を調整する
- 概要や説明などの文章に関して適正化を行う
といった方法があります。
アプリキーワードに関しては、アプリに関係するキーワードを選定するのはもちろんのこと、検索ボリュームが大きいものと小さいものを混在させる必要があるでしょう。大きいボリュームのキーワードは競合の対策も済んでいるので、自社独自の小さいキーワードを入れ込みながらユーザーを増やせるように工夫してみてください。
またアプリアイコンやスクリーンショットについては時代変化とともにスタイリッシュにしたり、向きを縦から横にしたりといった細かい調整が必要です。概要や説明などの文章についても同様のことが言えます。最適解を見つけ出すために検証を行い、ABテストで得られた結果をプロダクトページへ反映させることが重要です。
適切なプッシュ通知の配信
プッシュ通知はアプリにおいて重要な機能であり、マーケティングにおいても活用方法をよく検討する必要性が高い項目です。
プッシュ通知には、
- キャンペーン情報
- 時限式クーポン
- アプリ新機能の紹介
- ポイント数・失効期限の通知
- リテンション情報
などを掲載できますが、配信内容の調整や配信タイミングの適正化などが重要なカギとなってきます。
たとえば配信内容については、30代主婦向けの内容にしても40代の男性には伝わりにくい、魅力的に映えないといった問題が起きます。そこでアプリに登録されている情報を基にそれぞれの年代・性別・地域・趣味といった項目に合った情報を配信するようにセグメントで出し分けを行いましょう。
また配信頻度についてですが、たとえば1日に20も30も情報配信をしていると煩わしいと思われてアンインストールされるリスクまで高まってしまいます。こうならないように配信頻度を1日2回までといったように調整していきましょう。またビジネスマンであれば会社が終わっているであろう18時ごろに配信するといった時間面での調整も必要です。
ダウンロード促進キャンペーン
ダウンロード促進キャンペーンは、
- アプリの初回ダウンロード数をなるべく増やしたい
- アプリの新規利用者数が横ばいになってきているのでテコ入れしたい
といった考えがある方におすすめの施策です。
たとえばよくある施策では、初回限定無料クーポンというのがあります。
無料で店内の料理メニューや商品を提供することで、お得さを出して来店へつなげるのが狙いです。
また友達といった関係者を手順通りに招待するとポイントがもらえたり、といったキャンペーンが行われたりすることもあります。
ダウンロード促進キャンペーンを行う際は、そこで獲得した新規顧客を逃さないようにリピーター施策まで考えて実行しましょう。新規獲得でストップしてしまうと、効果が限定的になりキャンペーンで一時的にユーザーが増加するだけになってしまいます。離脱されては意味がないので特典などをよく検討して施策を実行してみてください。
広告出稿
広告出稿して認知度を増やすやり方もあります。
出稿する場所はSNSや他社Webサイト、アプリやアプリストアなどが代表的です。
SNSであれば広い認知や拡散を得られる可能性もありますし、他社Webサイトでは検索してサイトを閲覧しているユーザー属性に合った広告を届けられるでしょう。またアプリのリワード広告を利用して認知度向上を加速させたり、アプリストアで確実に検索等で自社アプリが引っ掛かるように工夫するのも有効です。
広告媒体ごとに得られる効果やコストが変わってくるので、気になるものがあれば複数出稿して検証を行い、効果が得られるものを優先的に利用するとよいでしょう。ただしこちらもダウンロード促進キャンペーンと同じく、ダウンロードしただけで終わらないように施策を実行してみてください。
SNS
自社SNSがあれば、気軽に新規アプリダウンロードや機能紹介などに関する情報を投稿できます。
たとえばX(旧Twitter)では、文章と簡単な画像だけでもすぐ投稿ができるのでこまめな情報発信が可能です。また面白い投稿に関してはリポストされる可能性も高まるので検証を行ってみましょう。
飲食店といった画像映えするモノが多いアプリコンテンツの場合は、Instagramを使って紹介を行うのも有効です。女性ユーザーも多いのでおしゃれな投稿は人気が出る可能性があります。
このようにSNSごとの特性を活かしてアプリ情報を発信できるようにするとなおよいです。
自社HP・実店舗での宣伝
自社Webサイトがあれば当然そこでもアプリダウンロードなどに関する記事や紹介バナーを設置して、誘導するとよいです。また実店舗で直接お客様にお声がけを行い宣伝する方法も有効になります。呼びかけが成功すれば、アプリをきっかけにまた来店してくれる可能性は高まるでしょう。
ただしどちらも宣伝できる範囲が限定的になるので、SNSといった他媒体と連携させながら利用することをおすすめします。すぐにダウンロードして使えるように、誘導手順も検討して宣伝を行ってみてください。
インフルエンサーマーケティング
自社アプリの対象ユーザーであり、フォロワーに関しても同じユーザー属性であるインフルエンサーが見つかった場合は、インフルエンサーマーケティングを実行するのも有効です。
基本的にはインフルエンサーが進んで紹介したいと思ってもらえるようなアプリを用意して宣伝してもらえるかがポイントになってきます。ステルスマーケティング的な要素が投稿に入ってしまうと炎上してしまうリスクもあるので、問題なく宣伝が済むように調整するのも重要です。
またどのSNSへ投稿してもらうかも重要で、映像で説明するほうが分かりやすければ動画プラットフォームで宣伝をしてもらったりといった工夫を行いましょう。
アプリの削除対策
バックオフィス的な側面がありますが、念のためアプリの削除対策を行っておくのも重要です。
特に近年ではプライバシー関連での規則が厳しくなっているので、今まで提供に問題がなくても急に削除対象になってしまいアプリストアから消えるリスクがあります。
たとえばGDPRといった法律の広がりによって、アプリで事前同意を行ってから必要なデータを取得する必要性が出てきました。無断でデータを取得して利用していると削除対象となる恐れがあるので、アプリの仕組みをもう一度見直してみてください。
アプリマーケティングに欠かせないKPIとは
ここからはアプリマーケティングにおいて欠かせない、KPIについてご紹介します。
アプリマーケティングを行うならKPIを設定すること
KPIとは重要業績評価指標のことであり、マーケティングで達成すべき目標を数値化したものです。
たとえば、
- 半年以内に30%認知度を増やす
- 自社サイトへの訪問数を前年度比50%増加させる
といった指標が事例となります。
アプリマーケティングを行う際も、計測のためにKPIが必要です。
主に見るべきKPIとは
アプリマーケティングにおいては、次のKPIを設定して確認しておいてください。
ダウンロード数
最初の段階としてダウンロード数がどれだけ増えたのかは、KPI設定を行ったことがなくても確認しようと思うはずです。実際には他の指標も確認しないと本当のアプリパフォーマンスが見えてきませんが、母数としてどれだけ新規ユーザーが増えたのかをチェックする必要があります。
またダウンロード数を基に他の指標を計算することが多いので、正確な数値を押さえておきましょう。
アクティブユーザー数
アクティブユーザー数によってどれだけダウンロードしたユーザーがアプリへ定着したのかが分かります。
たとえば1週間後にアクティブユーザー数が10分の1ほどになっていれば、それは施策かアプリに大きな問題があるということです。
アクティブユーザー数に関しては期間設定によって表示される数値が変わってきますが、アプリ提供からしばらく経過しても一定数を維持できるように施策を実行していく必要があります。施策実行によってアクティブユーザー数に変動があったかもしっかりチェックしてみてください。
ストアでの評価値
アプリストア内でどのような評価を得ているのかフィードバックするのも重要です。
アプリストアにおいては、
- 平均星数
- それぞれのユーザーの評価星とコメント
などで評価値を計測できます。
単に星の数をKPIとするだけでなく、実際の評判はどうなっているのか文章で直接確認してみてください。
アプリマーケティングを成功に導くポイント
ここからはアプリマーケティングを成功させるためのポイントをご紹介します。
適切なKPIの設定
前述したような代表的なKPIを設定しつつ、自社独自のKPIが必要であれば都度カスタマイズして用意する必要があります。
KPIの設定は分析ツールの初期設定等で可能です。
KPIについては半年まで、1年までといったように期間まで具体的に設定するとよいでしょう。また急な数値変動があった場合はアラートで知らせてくれるような分析システムを導入すると、分析効率が向上します。
PDCAを回す
マーケティングの基本として、
- Plan:計画を立案する
- Do:計画を実行する
- Check:計画のパフォーマンスを計測する
- Action:課題の洗い出し等を行う
といった「PDCA」はアプリマーケティングでも意識する必要があります。
アプリマーケティングの場合施策の実行や分析に求められるスピードや頻度が上がりやすい傾向にあるので、素早くPDCAを実行して改善ができるような体制にすることが重要です。
競合調査
自社アプリのダウンロードやアクティブユーザー数増加、認知度や売上向上などを成功させるためには、競合を知って参考にする必要もあります。
- どの点で自社アプリと似ているか・違っているのか
- どのような施策で成功しているのか
- 現状競合に関してどのようなビジネスチャンスを自社は得られるのか
といった点を多角的に分析して確認することで、アプリマーケティングの成功確率が上がるでしょう。
まとめ
今回はアプリマーケティングの概要や実際の施策事例、そして使うべき指標などを解説しました。
アプリマーケティングを成功させるためには施策の特性を知りながら、自社ではどの方法で販促したほうがよいのかをよく検討する必要があります。そして分析に関してもKPIの設定や計測などをしっかり行って施策へ活かす必要性があるでしょう。
「店舗アプリDX版 raiten」では、適切な分析等ができる機能を誰でも利用できる料金で提供しております。アプリ制作も簡単にできるので、気になる方はぜひご連絡くださいませ。
お問い合わせフォームはこちら