美容サロンこそ自社アプリを活用すべき!お客様との距離を縮める方法
お客様の美をお手伝いする美容サロンは、乱立している状況もあり戦略を上手く立てないと安定した運営ができません。そしてコロナ禍で大きな打撃を受けており、飲食店と同じようなハードルで集客が伸び悩んでいます。
将来的なデジタル改革も踏まえて、アプリ等を使ったデジタル戦略を考えてみましょう。
美容サロンの集客方法やアプリ活用の重要性などを紹介します。
美容サロンの集客方法はさまざま!昔と今で違う点とは?
美容サロンの集客方法は、昔と今とで大きく違ってきています。集客方法が変わった主な要因は、デジタルの普及です。
昔からある手法(アナログ)
アナログな昔ながらの美容サロン集客方法には、
- チラシ配り
- DM配送
- 紙のクーポン配布
- 紙のポイント、スタンプカード発行
などがあります。
チラシ配りは新聞折込やポスティングなどで行われていました。またDM配送もリピーターの呼び込み方法として機能していたのがポイントです。
さらに紙のクーポン、ポイント、スタンプカード発行はお得度を出しながら継続的な集客へつなげるのに効果がありました。
ただし、紙媒体を重視するユーザーが減ったことにより、アナログな手法は一番コストパフォーマンスがよい手法ではなくなっています。
最近の集客方法(デジタル)
最近のデジタルチックな集客方法には、
- Webサイト
- SNS
- デジタルクーポン、ポイント、スタンプカード
- アプリ
があります。
まずWebサイトは総合的な情報発信口として機能しています。美容サロンではポータルサイトやポータルアプリを利用するケースも多いです。
またSNSは気軽な情報発信を行い、ファンを獲得する場として有効になっています。デジタルクーポン、ポイント、スタンプカードはコストを抑えたリピーター促進手法として人気です。
さらに、リピーター創出や総合的な情報発信口として、スマートフォンユーザーと相性のよいアプリの利用が広まっています。
アプリの活用が重要!ポータルアプリと自社アプリそれぞれのメリット/デメリットとは
ここからはポータルアプリと自社アプリに分けて、それぞれのメリット/デメリットを解説します。
美容ポータルアプリの特徴(メリット/デメリット)
美容ポータルアプリ(サイト)は、大手等が運営するサービス上で自社専用のページを掲載し、ユーザーにサービス内で検索して探してもらうことで集客へつなげられるのが特徴です。
まずメリットを解説します。
運営公式から各サポートを受けられる
ポータルアプリの運営公式には、
- 商品知識の提供
- 計画のヒアリング
- 集客目標の戦略立案
- アフターフォロー
などに優れたスタッフが多数在籍しています。
運営公式のスタッフからサポートとして手ほどきを受けることで、集客スキルがない方でも1からスキルを身に付けてアプリ内で集客することができるようになります。
自社アプリを制作するとサポートが受けられない可能性があるので、この点ポータルアプリでは確実にサポートを受けられるという安心感があるのがポイントです。集客スキルに自信がない方はぜひ公式のサポートを受けてみましょう。
また店舗負担が必要ないキャンペーンの開催などもあり、運営元が提供するクーポンなどを使い上手く集客することができるのもメリットのひとつです。
美容サロンを立ち上げたばかりでも集客できる
ポータルアプリのメリットは、総合的なブランド力にあります。
規模に違いはあれ、大体のポータルアプリは全国的、あるいはその地域で知名度が高いものが多いです。大型モールに出店するのと同じ感覚で、モール(ポータルアプリ)経由でお店に来てくれる方も多いでしょう。
1からブランド力を付けるために宣伝、集客を行うのは骨が折れますが、ポータルアプリを使うことで宣伝する手間が省けます。要はポータルアプリというブランドの看板を利用して、素早く集客へつなげられる点がメリットです。
ちなみにアプリの宣伝時に「ポータルアプリの○○へ掲載を開始しました!」といった宣伝を行えば、認知度も増え検索数増加などへつなげられるでしょう。
専用ページを簡単に作成できる
ポータルアプリでは、テンプレートとして用意されたデザイン・機能を使って簡単に専用ページの制作および掲載ができます。
一例として、
- デザインテンプレート
- フォトギャラリー
- 予約受付
- クーポン提供
- スタッフの指名
- コラム等のコンテンツとの連携
- 口コミ・レビューの表示
といったデザイン・機能を利用することが可能です。
上記のようなデザイン・機能を1から制作するのは大変ですが、ポータルアプリでは最低限の手間だけですぐページが完成するので楽です。
多機能なページを素早く用意したい方は、ぜひポータルアプリを使ってみてください。
次に、ポータルアプリのデメリットを解説します。
手数料が継続的に発生する
ポータルアプリでは、
- 掲載料(初期導入費)
- サポート費(継続費)
等が発生します。
現在はコロナ禍もあって、登録料無料などの対応を取っているサービスも多いです。ただしコロナ禍が終わったら料金が再度発生するリスクはあります。
そして利用料が発生するタイプのポータルアプリは、費用総額が馬鹿になりません。
事前に料金をチェックして、必要以上に料金が発生しないか確認しないと失敗する可能性は高いです。
カスタマイズの自由度が低くなるリスクがある
ポータルアプリの自由度は、宣伝手段として使えるツールの中では低いほうです。というのもポータルアプリでは店舗ごとのブランド力よりも、ポータル全体のブランド力(デザイン性等)を重視する傾向にあるからです。
簡単にアプリデザイン等を制作できる分、決まったテンプレートでしか作成できない点を頭に入れておきましょう。
カスタマイズしにくいことは、
- 新しい技術を取り入れられるかはポータルアプリの対応次第
- 自社の特性をデザインで出しにくい
といったデメリットにつながります。
競合に埋もれコストパフォーマンスが低くなるリスクがある
ポータルアプリは、競合に埋もれてしまうリスクもあります。同じようなデザインの店舗ページがいくつもあるので、掲載しても検索上で上位を取らないと集客できません。結局SEO的なスキルも必要になり、ブランド力がない店舗が長期間集客するには相当の労力を必要とするでしょう。
だからと言ってクーポン等の割引にだけ頼るようでは、いつまでも利益を確保して成長へつなげることはできません。
ポータルアプリ内では値引合戦が起きるリスクがあるので、他の店舗に引っ張られて「他店よりも値引額を大幅に増やそう」といった対応は取らないほうがよいです。
サービスの質等もリピーター創出に影響する美容サロンで、値引の応酬はブランド力低下にもつながります。
自社アプリの特徴(メリット/デメリット)
自社アプリでは、自社専用のアプリを1から制作してリリースし、集客へつなげられます。
最近ではテンプレートやサポートを利用しながら制作ができるアプリプラットフォームが増えており、低コストで簡単にアプリを制作できるようになりました。
まずは自社アプリのメリットを解説します。
デザイン・機能をカスタマイズしながら、より密接なコミュニケーションが取れる
ポータルアプリと違って自社アプリには、
- 専用のプッシュ通知やポップアップを表示可能
- 好きなタイミングでいつでも情報提供ができる
といったメリットがあります。
結果的にポータルアプリと比較して取れる施策の自由度が高く、密接なタッチポイントを確保できるのがポイントです。
また独自に、
- デザイン
- 決済
- 予約
といった機能をカスタマイズ・連携させることがポータルアプリより簡単にできる点もポイントです。ポータルアプリでは連携等が制限されていることも多く、計画通りにページを運用できないリスクもあります。
リピーターを上手く増加させるために、予約数増加や来店促進などの施策を回しやすいのが自社アプリの強みです。
運営コストや人件費も削減できる
自社アプリを使うと、
- 問い合わせが電話だけでなく予約フォームでもできるようになる
- 宣伝に必要なスタッフの数が減る
- チラシ等の宣伝に使う媒体を節約できる
といったメリットがあります。
今までのマーケティング手法を自社アプリへと集約することで、美容サロンでは運営コストや人件費等を削減できるでしょう。
またコスト削減等が上手く進めば、そこから先のデジタル改革(DX)へも手を延ばすことができるようになります。自社アプリを導入する際は、ぜひDXに強い店舗までを目指して施策を実行してみてください。
データアセットが自社の保有物になる
ポータルアプリには、提供されるデータが制限されるデメリットもあります。ユーザー検索等で蓄積されるデータはあくまで運営側の保有物であり、機密性等の観点からどこまで提供されるのかは不透明です。欲しいデータが分析に使えない可能性もあるので、マーケティングに支障が出るリスクもあるでしょう。
一方自社アプリでは、基本的に蓄積されるデータアセットは自社の保有物になります。
制限等は特にないので、独自に指標を設けてそのデータを計測することも簡単です。自由なマーケティングに寄与するのは、データアセットに制限がない自社アプリのほうだと言えるでしょう。
メリットの多い自社アプリですが、デメリットもあります。
外部に全委託するとコストが高くなる
自社アプリの制作には、
- すべて外部の開発会社へ制作してもらう
- プラットフォームを使って制作を行う
といった2種類の方法があります。
このうち外部の開発会社へ全委託を行うと、
- 開発会社の思想のずれによってコンセプトが違うアプリができてしまう
- コストが高くつく
- 運営まで代行を依頼するとさらにコストが高くなる
といったデメリットが出てきます。そのためアプリ開発の全委託は、質の高いアプリを全国規模で提供するような計画がある、またその分の予算を用意できる企業に適してた形式です。
自社アプリ開発は、プラットフォームの利用がおすすめです。
公式からサポートも受けることができ、自社制作・運用するのも機能を使えば簡単になります。何より全委託よりもコストが圧倒的に低くなるのがポイントです。
1からブランド力を付けないといけない場合大変
もしあなたが今から美容サロンを立ち上げ、運営を開始する場合、いきなり自社アプリを開発しても成功しないかもしれません。
自社アプリはまずインストールしてもらう必要がありますが、「まだブランドが醸成されていない」初歩の状態だと、インストール数を稼ぐのが難しいからです。
D2C(直接制作した商品をお客様へ提供するようなマーケティング手法)が大手ブランドから始まったのも、同じようなブランド面でのハードルがあるからです。地域あるいは全国でブランド力・知名度がないと、いきなり自社アプリを作っても認知は広まりません。
このためポータルアプリをまずは利用してから施策を練ったほうが、成功確率が上がる可能性があります。
もちろん自社アプリをすぐ立ち上げても施策次第では成功する可能性があるので、気になる方はアプリプラットフォーム運営などへ問い合わせてみると良いでしょう。
自社アプリを活用したほうがよい美容サロンとは?ポータルアプリとの連携もカギになる!
結果的にポータルアプリ、自社アプリのどちらを活用したほうがよいのかは
- ブランド力がすでにあるかないか
- コストをどのくらい掛けられるか
な自店舗でカスタマイズしたい部分がどれくらいあるか
といった点で変わってくるでしょう。
- ブランド力がすでにある程度確保されている
- コストを最初は抑えてデジタルツールを導入したい
- スタマイズしたい箇所が多くなりそう
といった店舗では、自社アプリを制作することをおすすめします。
「今から美容サロンを立ち上げるので自社アプリが成功するか分からない・・・」という方は、「ポータルアプリを併用しながら集客を自社アプリと連携させる」といった方法もあります。マージン等が気になる場合は、最終的に自社アプリへ集客をシフトすれば大丈夫です。
いろいろな集客方法があるので、まずは自社アプリをフルに活用できる環境を整備することが重要です。
美容サロンの自社アプリ導入事例
美容サロンの自社アプリ導入事例としては、「美容室 Matthew (マシュー)」の事例があります。
「美容室 Matthew」では、ハガキの郵送によるDMに依存していたことで手間・時間・コストが膨れ上がっていました。お客様個別の内容が多く種類も多いDMを、アナログで提供するのは簡単ではありません。
そこでフルデザイン制作・管理画面利用の簡単なアプリ制作ツール「店舗アプリDX版 raiten」を導入。
結果的に来店客のほぼ全員へアプリを浸透させることができ、カルテ番号とアプリID連携をプッシュ通知利用・個別情報配信へ活用することに成功しています。
DMから発展して「お客様が便利になるアプリ」を楽しみとともに提供できているのもポイントです。
低コストで自社アプリを開発するなら店舗アプリ
「店舗アプリDX版 raiten」は、アプリ開発に関する専門知識、スキルがなくてもアプリを制作・配布できるプラットフォームです。
主に中小の地元に根差している店舗様にお使いいただいており、今までの導入実績は
- 導入企業:900社
- 導入店舗:8,000店舗
を超えています。
- 決済・予約といった機能の搭載・連携が可能
- デジタルポイントカードやスタンプカードをアプリ内へ搭載できる
- 分析などをサービス内で一括して実行可能
- 業種、ブランディングに合わせたフルデザイン制作
- サクセスサポートガイド・動画などを完備
- ブログ感覚で気軽にアプリの更新が可能
- MA(マーケティングオートメーション)機能で来店〇日後に自動プッシュ通知
- PWA・PCサイトも同時作成・運用が可能
といった特徴で、マーケティングを加速するお手伝いが可能です。
低コストで制作・運用が可能であり、また補助金申請といったサポート代行も行っています。
気になる方はぜひお問い合わせくださいませ。
まとめ
今回は美容サロンの集客方法やアプリ活用の重要性などを紹介しました。
美容サロンの集客方法はアナログからデジタル、そしてポータルアプリ、サイトから自社アプリへと変化しています。デジタルな手法として自社アプリを上手く活用すれば、ブランド力を確保しながら低コストで集客数アップを実現できるでしょう。
ただしアプリは情報の伝達手段でしかないので、計画ありきで上手く活用できるように、場合によってはポータルアプリ等との連携も考えながら使ってみることをおすすめします。