新卒採用アプリを作ってみませんか?リクルーターに多くのメリットがあるその理由
新卒採用は、企業が人材を確保するために重要な作業です。デジタル化によりさまざまな方法で採用者を探せるようになりましたが、近年アプリを使った採用が増えているのをご存じでしょうか?
自社専用のアプリで採用活動を行うと制作コストは掛かるものの、志望に関してモチベーションの高い採用者を絞り込めるなどメリットも大きいです。マッチングアプリで新卒採用者を探す方法と比較してもメリットがあるので、ぜひ検討してみてください。
この記事では新卒採用をアプリで行う企業が増えている背景や利用メリット、活用する際の注意点などをご紹介します。
新卒採用をアプリで行う企業の思惑とは?
近年大企業を中心として、新卒採用をアプリ経由で実施するケースが出てきています。
まずは新卒採用アプリの概要や他採用方法との違い、アプリ利用の現状などをご紹介します。ていきます。
新卒採用アプリとは
新卒採用アプリとは、リクルーティングにおいて優秀な人材を確保するために制作された専用のアプリです。
大企業が自社専用として採用希望者との窓口となるアプリを配布し、採用確率を上げるケースが代表的となっています。
大企業だけでなく中小企業でも、すでにある程度ブランドのあるケースであれば十分専用アプリから採用者を集めて利益を得ることが可能です。志望動機がはっきりしている採用希望者をアプリへと誘導して情報発信することで、採用率を上昇させたりといった効果を見込むことができます。
新卒採用アプリ以外の採用方法とは
新卒採用アプリ以外の採用方法として代表的なものは、次の通りです。
自社採用サイト
自社で採用サイトを制作して採用者を集める方法は昔からある代表的な手法です。自社に制作スキルがあれば0円から制作ができ、インターネット上から大量の見込み者を集めて採用することも可能です。
ただし自社に制作スキルが存在せず質を確保できないと、サイトを見た採用希望者が離脱してしまう、自社のブランド力が落ちてしまうといったデメリットがあります。また集めた採用希望者の母数に対して、実際に採用した人数の割合が少なくなってしまうことも多いです。
ポータルサイト・アプリ
自社で制作を行うのではなく、他社の就活支援サービスが提供している「ポータルサイト・アプリ」を活用して採用を行う方法もあります。最初からブランド力がありユーザー数が多いポータルサービスを利用することで、さまざまな人材を集めることが可能です。自社にサイト制作ノウハウがない場合は安心して採用希望者を集められる方法でもあります。
ただしポータルサイト・アプリへ掲載を行う際は、ある程度の掲載料が掛かります。また他社と競合してしまい、上手く採用希望者を集められない可能性があるのもデメリットです。
説明会・イベント
説明会やイベントを開催する方法もあります。この方法だと自社にある程度興味のある採用希望者を集めて効率よく採用へつなげることが可能です。
ただしオフラインにせよオンラインにせよ、開催するにはコストが掛かります。また集客ノウハウがないと目標参加数に実際の参加者が届かない可能性もありますし、参加企業の状況によっては集客が成功しない可能性もあります。
Web広告
Web広告は運用型で出稿を行うと、配信の範囲やコストを調整することができます。たとえば「20代の東京都住まいの学生」とターゲットを絞っても効果が出なかった場合は、「20~22歳の、新宿等に住んでいる採用関連に興味のある学生」とすることでターゲットをより絞ってコストを減少させることが可能です。
ただし運用には広告のノウハウが必要であり、ターゲット範囲の絞り込みやコスト調整に失敗すると効果が出なくなります。また採用希望者を広く集めるのには向いていないので、希望者を集客する最初の間口としては適していません。
新卒採用アプリに興味を持つ企業は増えている
新卒採用アプリへ興味を持つ企業は増えています。それは次のような要因があるからです。
- スマートフォンの普及が進んだ
- 大企業での新卒採用アプリ利用事例が増えた
まずスマートフォンの普及はアプリ利用において欠かせない要素です。アプリはスマートフォンで使うものなので普及率が利用者数にも直結します。総務省のデータによるとすでにスマートフォンの全体普及率は固定電話を超えており、固定電話ではなくスマートフォンを代わりに所有する人も多いです。
特に学生等の若年層はスマートフォンの利用者が多く、新卒採用アプリでの集客が効果的になる可能性が高いです。
また大企業での新卒採用アプリの利用事例が増加しているのも要因にあります。また、最近では大きな事例は見られなくなりましたが、アプリの制作コストが安くなっていることもあり中小企業が新卒採用アプリに興味を持つきっかけとなっています。
また企業ではありませんが、大学でも公式アプリを活用して集客する事例が増えています。組織レベルで入学・採用見込み者を安定して増やすにはアプリが効果的だというのが、事例を確認してみると分かるでしょう。
新卒採用アプリのメリットとは
新卒採用アプリには次のようなメリットがあります。
プッシュ通知で確実にアナウンスできる
アプリはプッシュ通知を使うのが基本です。最初からプッシュ通知をONにしておく仕組みにすると、自然とアプリユーザーへの情報発信率が上がります。
プッシュ通知では、
- 企業セミナー
- 採用日程
- イベント
といったさまざまな情報を発信可能です。
また学生が登録した情報プロフィールに応じて、おすすめのセミナーやイベントの情報を送信することも可能となります。
セグメントを行い個別に適した情報を送信することで、採用率は上昇するでしょう。
ブログやコンテンツで自社の魅力を発信
新卒採用アプリでは、
- ブログ
- イベント情報
- 自社概要
といった必要な情報をすべてまとめることができます。
想定ユーザーがいつでも必要な情報を表示して引き出せるアプリにすることで利用率を上昇させて、適切なタッチポイントを確保することが可能です。
資料のデジタル化でコスト削減
今まで資料といった紙形式で採用希望者へ情報を配信していた企業では、アプリ活用により情報発信の効率性アップだけでなくコスト削減まで見込めます。
たとえば今まで資料等に誤字や落丁といったミスがあった場合、印刷したものに対しては個別に変更しなければいけません。あるいはもう一度発行し直すという手間が掛かる可能性まであります。こういった手間は情報発信の効率性を下げるだけでなく、人的や材料面などでコストがかさましされる原因に繋がります。
しかし新卒採用アプリ経由で資料等をデジタル配布すると、万が一誤字や脱字・落丁といったミスがあってもデジタルデータを変更するだけで済みます。
紙の場合はここから再発行したりといった手間が発生しますが、アプリで配布していれば元のデータを変更するだけで一律した情報調整が可能です。
こうすることで情報発信の手間・コストが削減されて便利になるのも新卒採用アプリのメリットです。
エントリーから内定者フォローまで一元管理
新卒採用アプリでは、
- エントリー
- 採用・不採用の判断
- 内定者への情報発信・フォロー
といった採用工程をすべてアプリ内で管理し、進めることができます。
上記工程をアプリ内で一元管理することで、
- 採用希望者の情報見落としが発生する
- 採用・不採用の判断が正確でなくなる
- 内定者への情報発信やフォローが難しくなる
といった既存の新卒採用で発生していた問題を解決することが可能です。
アプリで一元管理することで採用担当者が変更になったりしても情報の反映・共有が簡単になりますし、採用希望者等の情報がデータベースですぐ確認できるので判断が正確になります。
採用見込み度の高い人を絞り込める
新卒採用アプリは採用希望の熱意が大きいユーザーしか基本的にはインストールしません。
採用見込み度の高い人だけに利用者を絞り込むことで、採用希望者をふるいに掛けることが可能です。
情報発信等のパフォーマンスを数値計測可能
新卒採用アプリでは計測ツールを使って、
- アプリの起動率
- 情報の到達率
- プッシュ通知開封率
といった各指標を数値計測可能です。
紙の情報媒体だとアナログな形式で計測を行うのにかなりの手間が発生しますし、数値が正確になるとは限りません。
正確な数値が出ないと発信手段の見直しや配信範囲の調整等が上手くいかなくなりますが、新卒採用アプリでは必要な指標を数値で正確に自動計測できます。
計測データを基に、
- アプリが目標値通りの起動率を達成できない原因
- 情報が到達していない要因
- プッシュ通知の開封率を上げる方法
などを分析して施策へ適用することで、効果的な情報発信を継続的に行うことが可能です。
新卒採用アプリの導入・運用時の注意点
新卒採用アプリを導入・運用する際は次の点に注意してみてください。
選考フローと必要な機能を洗い出す
新卒採用アプリで上手く既存の採用工程をデジタル化するためには、選考フローを確認して必要な機能を洗い出す必要があります。
たとえば今まで1人1人の採用希望者選考の結果を細かく配信していた場合は、それがアプリで実現できるように機能を調整する必要があります。自社の独自性が大きい工程を洗い出しながらそれをどうやってアプリで表現できるかを考えると、効率よくアプリを制作できるはずです。
アプリ制作コストを掛け過ぎない
中小企業の場合、採用へ掛けられるコストは限定されています。
そのため、採用に使うアプリに関しても予算はある程度絞っておく必要があるでしょう。
アプリプラットフォームを使えば採用コストを削減してアプリを準備することが可能です。制作を業者へ外注してしまうとコストが増加してしまう要因になるので注意しましょう。
応募者はアプリDLを必須としてもらう
採用希望者に関しては、アプリダウンロードを必要事項にしておくとよいでしょう。
学生にとってもスマートフォン経由で採用準備できたほうが効率的ですし、なによりもアプリの利用率を自然と上げるためには必要な工夫です。
ただしアプリをすぐにダウンロードして使えるよう、QRコードやURLリンク等のインストール方法を必要な媒体で公表しておいてください。
情報を更新して志望度を高める
定期的に情報更新しないと情報が古くなって間違った情報が広まってしまうリスクがあります。それだけでなく利用者がアプリを使う意味がなくなって利用率が下がってしまう要因にまでなります。運用体制を整備しておかないと、情報更新が上手く行かないケースもあるので注意しておいてください。
情報の更新を行い定期的に必要な最新情報を配信することで、適切に採用希望者を集めてアプリの利用定着・利用率増加へとつなげられます。
採用見込者の母数が減少する点を頭へ入れる
新卒採用アプリだけで採用希望者を集めるのが適切な方法でない場合もあります。
たとえば、ブランド力のない企業がいきなり新卒採用アプリを使うのはおすすめしません。採用希望者の母数が少なくなるのが新卒採用アプリの弱点ですが、そもそも知られていない企業だと母数自体が集まらないリスクがあるからです。またなるべく多くの媒体から採用希望者を多く集めたい場合も、新卒採用アプリは適していません。
新卒採用を考える際はアプリだけでなく、全体の施策から考えてどのコンテンツが必要なのかを考えて連携できるようにしておくとよいでしょう。
新卒採用アプリを作るなら店舗アプリDX
新卒採用アプリを作る際に、機能面とコスト面で最適な方法を検討している方には「店舗アプリDX」がおすすめです。
店舗アプリDXには、
- 指標の分析
- プッシュ通知の配信
- 独自性を確保したデザインの制作
といった新卒採用に必要な機能がすべて搭載されています。
中小規模の店舗様にも多く活用いただいているサービスで、企業といった店舗以外の組織でも十分活用していただけます。ぜひ店舗アプリDXを活用して新卒採用のデジタル化を進めてみてください。
まとめ
今回は新卒採用をアプリで行う企業が増えている背景や利用メリット、活用する際の注意点などをご紹介しました。
新卒採用アプリは広まってきており、企業の情報発信効率性上昇やコスト削減に利用されています。気になる方は新卒採用アプリを効率よく活用して採用希望者を集められるように工夫しておくとよいでしょう。
ぜひアプリによるデジタル化を進めて、企業の組織力や人材力強化といった効果へつなげてみてください。