アプリのお知らせ/イベント機能の使い方|告知施策を成功させて来店を促す
集客を行う際に、店舗に関する新しい情報やイベントなどを告知するのは基本的な施策になります。ですが現在ではアナログ・デジタル問わずさまざまな告知方法があり、どの方法を使って集客を行えばよいか迷う方も多いでしょう。
アプリのお知らせ・イベント機能を活用すれば、効率よくスマホユーザーへリーチして来店を促せます。
今回はアプリ活用編として、アプリのお知らせ・イベント機能を利用するメリットや活用方法などをご紹介していきます。店舗集客において告知施策が上手くいっていないと悩みがある方はぜひご参考にしてみてください。
デジタルの方法も浸透中!今までのお知らせ・イベントの告知方法
告知という行為は最初の集客を行う、あるいはリピーターとして何度も来てもらえる可能性のあるお客様の再来店などを狙う施策として重要です。セールや新商品、季節限定サービスなどの告知方法として次のようなコンテンツが活用されています。
はがき・DM
はがきやDMはお得意様に情報を告知する際に使われる場面も多いアナログなコンテンツです。他の年齢層と比較してデジタル機器にあまりタッチポイントを持っていない、高齢者といった層への告知にも向いている集客手法だと言えるでしょう。
ただし送付されたからと言ってお客様がはがきやDMを見てくれるとは限らず、チラシといっしょにされてそのままゴミ箱へ・・・といったケースも十分考えられます。
また近年ではコロナ禍の影響もあり高齢者のデジタル利用も増加しているので(ECサイトの利用など)、はがきやDMだけにこだわって告知を行うのは賢明ではないでしょう。
加えて紙代や印刷費、外注する場合は依頼費ものしかかってくる点もデメリットです。
店頭ののぼりやポスター
店頭でのぼりやポスターを設置して告知を行う、といった手法も基本的な手法です。大手の飲食業では今でも大きめののぼりを立ててキャンペーンの告知をしたり、ポスターを店内に設置して情報の認知を図るといった方法がよく使われています。
のぼりやポスターのメリットは、目につく場所へ置けば自然とお客様の目に入って情報の伝達ができる点です。店舗外へ設置しておけば来店への導線にもなりますし、店内で告知をすればその場でイベントに参加してもらえる可能性もあります。
ただしのぼりやポスターは制作して設置するのにコストが掛かります。特に「頻繁にイベントの開催を告知したい」といった用途ではいちいち費用が掛かるので、予算が潤沢でない限りはおすすめできません。
チラシ
- 店頭近くで直接配布する
- 店内へ設置しておいてフリーで取ってもらう
- ポストや新聞へ挟み込む
チラシは上記といったようにさまざまな配布方法が取れるコンテンツです。目的に合わせて違った配布を行えば集客効率は上昇するでしょう。
加えて「初回来店限定クーポン」といったインセンティブをチラシへ盛り込んでおき集客を行う方法も有効です。
ただし近年ではチラシではなくデジタル機器で店舗情報を確認する、といった方も増加しているので必ずしもタッチできるとは限りません。また他のアナログ手法と同じく紙代や印刷代といった物理コストが発生するのもデメリットになります。
看板
看板はいわゆる「屋外広告(OOH)」の1種です。黒板風のウェルカムボードや電光で発光させられるといったさまざまなタイプがあり、業種に合った看板を使うことで近くを通ったお客様へ情報を伝えられます。
ただし情報を更新しないと古い情報が伝達される状態になり、お客様の迷惑になってしまう可能性がある点に留意してみてください。
リアルタイムに簡単に情報を書き換えたい場合は、後述のデジタルサイネージが適していると思われます。
HP
HPはデジタルコンテンツの中でも歴史のあるものです。
情報量を多く確保できるのが特徴であり、店舗の場合、
- 会社概要
- メニュー、商品紹介
- キャンペーン
- 最新情報
- 店舗情報
- 採用情報
- SNSシェアボタン
といったさまざまなメニューをトップへ固定設置しながら販促が行えます。また「コンテンツマーケティング」と組み合わせて記事を定期アップロード、継続的な集客を狙うといった手法も取れたりといろいろな可能性があります。
ただしHPは店舗と同じく、ただ設置(開店)しただけでは誰も人が集まりません。告知を上手く行いながら「SEO(検索エンジン最適化)」対策を行い、集客を狙っていく必要があります。
ポータルサイトに自店舗の情報を掲載して集客を行う方法もありますが、競合が多く自店舗を見てもらうのには一苦労です。掲載費も掛かりますし、何よりポータルサイトが原因で自店舗のオリジナルサイトが上位へ掲載されにくいという点もネックになります。
Web広告
Web広告もHPと同じく伝統的なデジタル販促手法です。HPやアプリなどに自店舗のお知らせやイベント内容を画像や動画などとして表示して告知を行います。
HPだけで集客するケースと異なり、予算を上手く使って運用を行えば短期間で効率よく集客できる可能性がある点がメリットです。
HPのみでSEO対策を行い安定してお知らせやイベント情報をリーチさせるにはかなりの期間が掛かります。
ただしWeb広告に依存すると継続的に費用が発生するので、コスト削減をしたい場合には他手法と合わせながら自然な流入を狙っていく必要があります。またキーワード選定を行って上手く地域を絞りターゲットユーザーだけにリーチさせる、といった運用ノウハウも必要です。
メール
メールを配信する手法はリピーターに対して情報を発信する場合に使われます。メールアドレスが判明しているお客様へお得意様限定セールのご案内をする、といった使い方が可能です。
メールを使えばセグメントでの配信も可能であり、上手くいけば効率よく集客できます。ただし複数のメールをお客様が受け取っている場合上手くメール情報が届かないケースがあるのがデメリットです。
またSNSをメインに使っているお客様もいらっしゃるでしょうから、メール配信が最適な方法になるとは限りません。
SNS
SNSは他デジタル手法と比較すると、最新よりの集客コンテンツです。
といった各大手SNSを活用すれば、自店舗のファンを集めながら大々的な告知をコストを抑えて成功させられるメリットがあります。
また店舗によっては「抽選で100名様に粗品プレゼント」といったインセンティブ付きキャンペーンをSNS上で行い、告知と組み合わせて情報の認知度向上を狙うパターンも取られています。
その代わりSNS上での告知を成功させるには、まず競合に負けない魅力的な情報を文章や画像、動画などを使って表現する必要があるので注意しましょう。
また「Instagramは女性の若い方の利用が多い」といった性質の違いを理解しないと上手いこと告知ができない点も注意しておきましょう。
デジタルサイネージ
デジタルサイネージはJRの駅内の情報掲示といったケースでも使われている注目の広告手法です。
オンラインで情報更新できるデジタルサイネージを使うと、
- 場所や時間などの状況に合わせてリアルタイムに情報を変更できる
- 視認性が高い
- 臨時性の高い情報もすぐ用意して掲載できる
といったメリットがあります。
まだ広がり始めたばかりの手法のため、中小の店舗がコスト面で気軽に利用できるまでにはもう少し時間が掛かるかもしれません。
ただし従来の掲示板からデジタルサイネージへ、情報の掲示方法が丸ごと変わっていく可能性は高いので気になる方は情報をチェックしておきましょう。
メリットがたくさん!アプリでのお知らせ・イベント機能を利用すると便利
先ほどご紹介した方法に加えて、現在ではさらに自店舗のアプリを作成、その後お知らせやイベントに関する機能を利用して告知を行う方法も広がっています。
アプリのお知らせ・イベント機能には次のようなメリットがあります。
「お知らせ」「イベント」のアプリ内メニューをリアルタイムに設置できる
アプリプラットフォームサービスを使えば、管理画面から簡単にお知らせしたい内容をコンテンツとして作成可能です。
- 画像や動画の設置
- 詳細情報を記載したWebリンクの貼り付け
- その他文章の追加、レイアウト調整
といった機能をテキストエディターを使って簡単に作成できるので業者に委託して告知を作成してもらう必要はありません。
作成した内容はアプリに常時表示されるグローバルメニューを導線として閲覧可能な他、プッシュ通知で配信して注意喚起しながら伝達することも可能です。
作成した「お知らせ」「イベント」内容をプッシュ通知で配信できる
アプリならではの機能として、お知らせやイベントなどの情報をプッシュ通知で配信、告知可能です。
プッシュ通知はお客様のスマホに届くと
- 着信音
- ホーム画面へのポップアップ
といった目立つ形で着信を知らせてくれるので、開封率が高くなる点にメリットがあります。
どのアプリから配信されたのかがはっきり分かりますし、スムーズにアプリ起動へとつなげられるのも魅力です。
またメールと同じく、
- 登録日
- 性別
- 年齢
- 地域
といった属性によりセグメントして配信ができる点もメリットになっています。
「お知らせ」「イベント」のタイミングに合わせて情報を自動表示できる
アプリのお知らせやイベント機能を活用すると、それぞれの「お知らせ」「イベント」に合わせて自動表示をすることが可能です。
掲載開始日を設定することでイベント開始日に自動でアプリへの掲載が開始されますので、事前に登録しておくとイベント開始日に表示に切り替えるのを忘れていたといったこともありません。
また、イベント期間の前は「予告」、イベント期間中は「開催中」といったように期間に合わせて表示を変更させることも可能です。
自店舗の目的に合わた設定が可能になっています。
セール期間やセグメント内容を考えよう!効果的なアプリお知らせ・イベント機能の使い方とは?
アプリ内のお知らせやイベント機能を活用する際は、次の点に注意しましょう。
掲載開始日時を設定する
アプリで告知を行う際は、お知らせやイベント情報に関して掲載開始日時を設定しておきましょう。
そうすればイベント開始日になったら自動で情報がアプリ内で掲示されるので、忘れることなくユーザーへ通知が可能です。
合わせてプッシュ通知の自動配信設定もしておけば、ユーザーがお知らせやイベント情報に気付いてくれる可能性を高められるでしょう。
イベント期間やセール期間などの設定をする
あらかじめイベントやセールの開催期間を把握しておき、アプリへ前もって反映させる作業も重要です。
古い情報が掲示されたままだとお客様に迷惑が掛かりますが、アプリで事前設定しておけば情報が古いまま掲示される心配はありません。
期間を過ぎた情報はアプリ内から自動で削除されるので消し忘れないで済みます。
ただしイベントやセールによっては、終了日時が未定になっているケースもあるでしょう。その場合は終了日時が決定し次第、すぐ情報を削除することを忘れないでください。
お知らせ・イベントの配信先対象を選択する
お知らせやイベント情報がアプリ内ユーザーすべてに向けたものだとは限りません。
- 週に数回お買い物してくれる40代女性のお得意様
- 来店したての20代の女性
- もう少しでお得意様になりそうな30代男性
のように、ターゲットユーザーにはさまざまな属性があります。
そこでアプリ内でセグメント設定を行い、ターゲットを絞って配信できるように準備しておくと集客効率が向上し情報の無駄な配信がなくなります。
セグメントの考えはアプリ内の配信に限らず店舗マーケティング前提で重要な要素なので、もしまだ理解できていない方は本やWebメディアなどで基本的な考えやツールへの反映方法などを一通り学んでおきましょう。
チェーン店での各店舗毎のお知らせ・イベントの公開方法
チェーン店においてアプリのお知らせやイベント機能を使う際は、お知らせ・イベント情報を必要なユーザーのみに表示する考えが重要になってきます。
チェーン店にはそれぞれお気に入りのお客様がいらっしゃるでしょうが、「A店舗にはよく行くがB店舗はそもそも知らない」という方もいらっしゃいます。そういった方にB店舗のお得な情報を流しても邪魔に思われるだけです。
そこで、
- 全店用のお知らせはダウンロードユーザー全員に表示する
- 各支店用のお知らせは各店舗をお気に入り登録しているユーザーのみに表示
といった情報告知の使い分けをする必要があります。
お客様が行かない店舗の情報を表示させないことで、ユーザーストレスを軽減してスムーズな情報提供へつなげられるでしょう。
アプリを分析してさらに利用されるお知らせ・イベント配信へつなげよう
店舗マーケティングの際、注意したいのがユーザーファーストを心掛けることです。
店舗としては多くのお知らせ・イベント情報をユーザーへ届けて、その内容をきっかけに来店につなげたいという思いがあると思います。
しかしお知らせ・イベント情報をユーザーファーストで頻度を考えず流し過ぎると、情報過多となり「このお店はプッシュがうるさい」といった悪いイメージにつながる恐れがあります。
そこでお知らせ・イベントのプッシュ配信データを管理画面から確認し、各プッシュ配信の開封率や配信回数、その後のクーポン利用率などを参考にして来店のフックとなる内容を展開する必要があるのがポイントです。
要するに分析がアプリマーケティングにおいて肝心だということになります。
たとえばイベントの内容については、お客様の反応を見ながら、
- 画像
- 文章
- レイアウト
- アピール方法
- Webサイトリンク
といった要素を追加および変更して、よりお客様に訴求できる内容にする必要があるでしょう。複数の案がある場合は条件を合わせて複数パターンを同時配信して、反応を見る「ABテスト」もおすすめです。
またアプリはスマホで閲覧されるのが前提なので、パソコンよりさらに長い文章が見づらいです。
画像や動画といったコンテンツを利用しながら直感的に何が言いたいか伝わるように工夫してみてください。
まとめ
今回はアプリにおいてお知らせ・イベント機能を使うメリットや活用方法などをご紹介してきました。
アプリを使えば多くのスマホユーザーに効率よくターゲティングが可能です。チェーン店である場合は全店舗用と支店用で情報を配信し分けるなどコツをつかみながら、詳細な設定を行って上手な告知および集客へとつなげましょう。
弊社では「店舗アプリDX版 raiten」を展開中です。初心者でも簡単に告知に使えるアプリを制作可能なので、気になる方はぜひチェックしてみてください。