店舗アプリで広告収益を得る?自社アプリでマネタイズする方法とは
社会がIT化していく中で、お店の集客方法も変化を迫られています。
DMやチラシ、フリーペーパーなど、既存の方法よりもさらにターゲットユーザーに的確な情報を発信できるネットでの集客が全盛期。
その中で、お店のアプリを制作してユーザー集客を行う、といった方法も出てきました。
自店舗のアプリを持つことで、プッシュ通知、デジタルクーポンやスタンプなど、多彩な方法でパーソナライズ(見込み客1人1人に最適化)した集客を行うことが可能です。しかもそれだけではなく、自店舗のアプリに広告を表示することでマネタイズ(アプリを使っての直接の収益化)も実現できます。
今回は自店舗のアプリで広告の種類といっしょに広告収益を得るコツもご紹介。特に成功すれば一気に収益を得られるスポンサー広告はおすすめです。
「アプリを利用して集客だけでなく、広告表示での収益も上げたい」という、意欲ある店舗オーナーの方はぜひご覧ください。
1.バナー広告
バナー広告は、ネットでも広く使われている広告掲載方法。静的な(動きのない)画像をブログやホームページ、アプリに表示させ、クリックによるコンバージョン(バナー掲載企業の商品やサービスの利用など、成約につなげる)を狙います。 表示サイズはさまざまで、
- 全画面表示
- 長方形の表示(レクタングル表示)
- レスポンシブ表示
など、いろいろなバナーサイズがあります。
全画面表示
全画面表示は、画面いっぱいに広告を表示してユーザーの目を引けるのが特徴。後述のインターステーシャル広告と組みあわせて使用されることが多いです。
長方形のバナー表示(レクタングル表示)
またウェブサイトを見ているときに、記事の最後やサイドバー付近に長方形型の広告が出ていませんか?あれがレクタングル表示。
「幅*高さ=300*250、320*50、320*100」など、さまざまな広告サイズがあります。「Googleアドセンス」などのクリック広告収益型サービスでもレクタングル表示をサポートしています。
レスポンシブ表示
広告によってはパソコンやスマホ、各画面によって表示を自動的に変更し、横幅一杯に自動表示されるような広告もあります。これがレスポンシブ表示です。
ユーザーの閲覧環境に関わらず画面幅いっぱいに広告を見やすく表示できますが、画像が対応していないと縦横比が崩れたり、画素が荒れて見にくくなったりするデメリットもあります。
また広告の掲載方法にも種類があり
- インライン
- オーバーレイ
- インタースティシャル
などに分かれます。
インライン
インラインはサイトやアプリコンテンツの一部分に広告を埋め込んでユーザーのクリックを促す広告掲載方法。ネットを検索していればまず見ない日はないでしょう。アプリでは記事など、スクロールして表示されるコンテンツに効率よく貼ってクリックにつなげれば収益を上げられます。
一つの画面に複数別の広告を表示できるのがメリット。ユーザーがアプリを操作しにくくならないよう注意しながら、最低でも1コンテンツごとに数か所は貼って収益につなげたいところです。記事の導入部分直後やまとめ直後はユーザーが広告をクリックしてくれやすい場所なのでぜひ参考にしてください。
オーバーレイ
オーバーレイはスマホサイトやアプリで見られる、広告が画面の下部などに固定されて表示される広告掲載方法。ユーザーの視線にいつも広告が映るという利点があります。
飲食ならば飲食、アパレルならばアパレル関係と、自店舗のアプリジャンルに関連した広告、つまりユーザーが興味を持ってくれやすく目障りに思わにくい広告を掲載するなど、工夫すれば効果大。いつも表示されるオーバーレイ広告は注意喚起率が高いので、収益につながりやすくなります。
インタースティシャル
インタースティシャルは、独立したページとしてコンテンツとコンテンツの間に広告を挟んで表示させる広告掲載方法。ビジネス記事の閲覧前や、スマホアプリでゲームプレイ中に表示されることが多いです。前述した全画面表示は、スマホアプリではインタースティシャルと組み合わせて表示されることが多いのが特徴。
全画面表示されるので、インパクトは上記2掲載方法よりも大。その分ユーザーにうっとうしく思われやすく、使いすぎるとアプリからの離脱率が上がりアプリ集客という本来の意味がなくなってしまいます。
報酬額が高い広告をピンポイントでユーザーに表示させるなど、インタースティシャル利用時には細心の注意を払いましょう。
バナー広告には、上記でまとめたようにどれにも得手、不得手が存在。それぞれの特徴を効果的に活かして広告を表示すればコンバージョンにもつながりやすくなり、アプリ収益に一役買ってくれます。
2.ネイティブ広告
バナー広告では広告とコンテンツが馴染みにくく、ユーザーがコンテンツを見たときに違和感を感じ取って煩わしさを感じることがあります。この違和感をなるべく減らそうと登場したのがこのネイティブ広告。文字通り「コンテンツ内に自然に(ネイティブに)表示される」広告を目指しています。
ネイティブ広告には、
- バナー広告よりもコンテンツ全体になじませられるので、ユーザーの離脱率を下げられる
- 自由度が高く、コンテンツのレイアウトに応じて適切な広告枠設定ができる
などのメリットがあります。
ネイティブ広告にはさまざまな種類があり、アプリで活用できる広告配信方法としては
- インフィードタイプ
- レコメンドウィジェットタイプ
などがあります。
インフィードタイプ
インフィードタイプはニュースアプリの検索結果やSNSのタイムライン投稿間に広告を挿入するタイプのネイティブ広告。インフィードタイプの広告では検索結果や投稿の間に挟まれても違和感がないように、他コンテンツのレイアウトに似せた広告が表示されます。
インフィードタイプの広告は20代の男性で、安いフレンチを探しているサラリーマンなど、ターゲットユーザーの情報を設定して適切な広告を配信しやすいのがメリット。
レコメンドウィジェットタイプ
レコメンドウィジェットタイプは、過去の履歴などから推測しておすすめの広告を表示するタイプのネイティブ広告。ニュースアプリで記事をたくさん読んでいると、各記事読了直後に関連性の高い広告が出てくる場合があります。これがレコメンドウィジェットタイプの広告です。
コンテンツを読み終えた後に関連性の高い広告を表示させると、ユーザーは消費者心理を突かれて広告を見てくれやすくなります。また相手が興味のありそうなコンテンツを自動的に広告配信サービスが判別して表示してくれるので、広告配信側で細かい設定をする必要がないのもメリットです。
コンテンツメディア(ユーザーの悩みを解決する記事を配信して、見込み客の増加につなげるメディア)としても自店舗アプリを利用している場合は、相手が興味を持っている広告を表示しやすいこのレコメンドウィジェットからのコンバージョン流入が期待できます。
ネイティブ広告は、相手に広告を配信しても煩わしく思われず、広告を挿入しながらユーザーのアプリの使い勝手も確保できるメリットがあります。ただし他コンテンツと区別できずに素通りしてしまうなど、ユーザーに広告として認識されにくいというデメリットも。
例えば広告を同じページにたくさん貼りたい場合ネイティブ広告を利用すれば、相手にうっとうしく思われずにたくさんの広告を配信できます。
3.動画広告
動画広告は今最も注目を浴びている広告配信方法。静止画ではなく、動画として広告を配信することでユーザーの興味を静止画広告より刺激し、コンバージョンにつなげられるのが特徴です。
動画配信の種類には、
- インストリームタイプ
- アウトストリームタイプ
などがあります。
インストリームタイプ
インストリーム型広告は、動画の中に広告用の動画を別に挟んで再生する動画広告タイプ。一番分かりやすい例が「Youtube」です。
Youtubeでは動画のはじめや長時間の動画の途中で、動画本体とは別の動画が挿入されて再生されるケースが増えてきました。これがインストリームタイプ、つまり動画本体をストリーム(流している)途中にイン(挿入)されて流れる広告動画です。
インストリームタイプの動画広告は相手に広告を見てもらいやすい半面、挿入タイミングを間違えると迷惑に思われコンテンツの離脱につながるケースもあるので注意が必要です。
アウトストリームタイプ
アウトストリームタイプは言ってみれば「既存の広告配信方法+動画」という形式の動画広告タイプ。コンテンツ内の広告枠に動画が表示され、ユーザーのアクションによって再生が開始します。
再生の起点となるアクションはディスプレイに表示され次第、ユーザーがマウスカーソルを上に乗せたとき、再生ボタンを押した時などさまざま。また前述したインターステーシャルなど、既存の広告配信方法とも簡単に組み合わせて動画を配信できます。
ただしスマホアプリの場合、Wi-Fi環境でないパケットを消費する環境で動画を強制再生するとユーザーの迷惑になります。アプリで動画広告を配信するときはパケットが少ない動画を配信したり、ユーザーが再生ボタンを押すまで動画を再生しないなど、スマホユーザーにとって最適な方法で広告を配信しましょう。
4.スポンサー広告(純広告)
アプリ集客により自店舗の認知度も上がり、またアプリ自体の価値も増して広告配信による収益もしっかり稼げるようになった後は、さらにマネタイズできる広告配信方法を考えることになります。収益アップに最適なのがスポンサー広告(純広告)を自店舗アプリ内で配信できるようにすることです。
今まで紹介してきた広告は「Yahoo!」や「Google」など、各IT企業の広告サービスを利用して広告を配信する形になります。もちろんこれらの方法でも収益は十分上がるのですが、自店舗のアプリのダウンロード数や起動数などが多くなればなるほど、スポンサー広告を自力で追加したほうが収益がさらに上がる可能性が高まります。
スポンサー広告を自力で追加すると、
- 広告の配信料や報酬発生タイミングなどを自由に決められる
- 配信方法も自由に決められる
- 広告主と密接な連携を図れる
などのメリットがあります。
広告の配信料や報酬発生タイミングなどを自由に決められる
スポンサー広告を自力で企業に売れるようになれば、広告配信サービスを利用するときと違って配信料や報酬発生タイミングなど、各設定を自由に決めることができます。
例えば自店が地方で有名になった場合、アプリを使って地場企業の広告を応募すれば、100*200の広告配信は〇円、200*400の配信になれば〇×2倍円など、希望の報酬を自店で自由に決められます。広告配信サービスを経由せず手数料が全く掛からないので、契約につながれば広告サービスを利用するより高い報酬発生が機体できます。
またGoogleアドセンスのようにクリックされただけでコツコツ広告料が発生するようにするか(クリック型報酬広告)、それともコンバージョンにつなげたときにはじめて多額の報酬につながるようにするか(アフィリエイト型報酬広告)、報酬が発生するタイミングまで自由に決められます。
このように広告の設定を自分で自由に決められることが、自店舗で広告配信を一から行うメリットです。
配信方法も自由に決められる
広告サービスを利用すると、画像サイズが固定だったりと自由に広告の配信方法も決められません。
自力で広告を配信するタイプならば、静止画にするか動画にするかも含めて、配信サイズはどれだけにしよう、インターステーシャルにするかネイティブ広告にするか、またはスプラッシュ画像(アプリ起動時に表示される画像)にするか、など、自店舗で自由に広告の配信方法まで決められます。
広告主と密接な連携を図れる
自力でスポンサー広告を配信する真骨頂ともいえるのが、広告主を自店舗で選んだがゆえに生まれる密接な連携。
通常広告配信サービスをアプリに埋め込むと、自店舗で配信したい業者を選べません。しかし自力で広告配信すれば、自店舗で配信したい広告の企業を自由に選べます。
すると例えば広告主とのタイアップした記事を掲載して広告を最後に貼ったり、タイアップクーポンを発信して販促につなげたりと、より広告配信先の企業と連携した広告を発信しやすくなります。
また自店舗アプリではプッシュ通知で広告を配信したりなど、ウェブサイトよりユーザーに注意換気できるタイミングで広告を配信しやすくなります。
他にも広告主にどれほど好感度を持っているかなど、アンケートを取って今後契約業者の広告を配信するのは効果的かどうか見分けるなど、自店舗で配信する広告を最適化できるのも自力でスポンサー広告を配信するメリットです。
5.まとめ
いかがだったでしょうか?今回は集客だけではなく自店舗アプリでマネタイズする方法を、広告配信という点から説明していきました。
配信サイズから配信タイミング、静止画か動画かなど、広告配信にはいろいろな方法があります。しかし最終的には掲載報酬や配信タイミングなどを自由に決められるスポンサー広告を自力で掲載できるようになるのが目標。
スポンサー広告を自力で配信できるようになるためにも、まずは新規ダウンロード数やリピートで何度もアプリを起動してくれるユーザーを増やすなど、アプリの価値を上げること。そこからより利用価値を上げるためにお客様に最新のお得な情報を更新し、クーポンで喜んでもらえるような仕組みを作ること。そして最終的にコンバージョンに大量につながるアプリにするように努力すれば、おのずとダウンロード数や起動回数は上昇します。
こうしてブランディング(銘柄化して価値を上げた)したアプリは広告主からもイメージが良くなり、独自の広告を自由に販売できるようになります。
ぜひスポンサー広告も視野に入れて自店舗アプリで広告配信し、十分な収益を上げてみましょう。
店舗アプリでは、このようにアプリでオウンドメディア化し、ちょっと面倒な広告運用をまるごと運用代行し収益化を実現しております。
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